朝礼ネタ:「労働災害は他人ごとであり自分には関係ない」と考えてしまうことの危険性について
(例文)「労働災害は他人ごとであり自分には関係ない」と考えてしまうことの危険性について
皆様、おはようございます。今日は安全と労働災害について話します。
私が皆様と同じ立場で話を聞いていたときの経験上だと「早く終わらないかな、そんなことはわかってるよ」と思われているかもしれません。
しかし、最後のほうで話の内容に関して質問をするので大事と思った箇所はメモをして、聞いていてください。
自分たちの安全と労働災害に関しては、皆様には「毎日同じことを何度も確認して安全にやってきた」という実績があります。皆様には関係の無い話と思えて当然のことだと思います。
しかし悲惨な事故は身近に存在します。
平成31年1月から令和元年12月までで建設業で起きた事故で約269人の方が亡くなられております。労働災害全体でみると建設業は約30パーセントとなり、割合としては最も多いです。その中で墜落・転落が全体の約4割を占めています。
事故のケースを1つご紹介します。
その事故は、物流倉庫建設現場で起きました。資材を高所に仮置きする作業構台の建設にあたっていた男性が、高さ約18メートルから転落。搬送先の病院で死亡が確認されました。
男性には、10代の息子と妻がおり、3人暮らしをしておりました。
事故当日の出社前の最後の会話の内容は、奥さんが「お茶いれようか」と声をかけたの
に対して、「きょうはいらん。行ってくるよ」でした。これが、奥さんが聞いた最後の言葉でした。
この事故を防ぐためには安全帯の装着が一番大事です。
慣れている作業をするときには、頭の中で「こんなもの付けなくても大丈夫、付けるのがめんどくさい」などの考えが出てきてしまうのは私も同様でしたのでわかります。しかし、この安全帯を付けていれば転落はせずに、息子さんと奥さんにも会えることが出来ていたかもしれません。他人事とはいえとても悲しいことです。
そこで、労働災害をもっと身近なこととする必要性を感じました。
そこで、私から一つお願いがあります。実際に労働災害が起きたマップを見て足を運んでください。ここから出発して現場に向かう際に通る場所があれば車の中からでも、停車中ならみてください。
ここで何があったのかを想像してください。そこで感じたこと、考えたことは必ず労働災害をなくしていくために役に立ちます。
以上です。ありがとうございました。
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